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サマースクール「デザインのコツ」
【美術】

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講師は東京大学総合研究博物館教授の西野嘉章。学術標本や集積されたコレクションを社会構造や情報システムなど様々な思考の骨組みから再検討し、美しさや潜在的な価値を導き出す博物館工学について、身近な例を取り上げながら話します。

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東京大学総合研究博物館小石川分館より出展されているダチョウの骨格標本
日時:
7月25日(土)15:00-16:30
講師:
西野嘉章(東京大学総合研究博物館教授)
場所:
21_21 DESIGN SIGHT B1 ロビー
定員:
着席/50名
予約受付:
7月9日(木)12:00開始、7月16日(木)17:00終了定員に達し次第終了
参加費:
無料(但し、当日の入場券が必要です)

このイベントは終了しました。

西野嘉章(東京大学総合研究博物館教授)

1952年生まれ。1983年東京大学人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。現在東京大学総合研究博物館教授。主要著書は『十五世紀プロヴァンス絵画研究』(1994年、岩波書店)、博物館工学三部作『博物館学』『大学博物館』『二十一世紀博物館』(1995年、1996年、2000年、東大出版会)、『装釘考』(2000年、玄風舎)、『ミクロコスモグラフィア講義録』(2004年、平凡社)、『東京大学』(2005年、東大出版会)、『チェコ・アヴァンギャルド』(2006年、平凡社)、『Chamber of Curiosities from the Collection of The University of Tokyo』(2006年、赤々舎)、『鳥学大全』(共著、2008年、東大出版会)。展覧会企画・図録『東アジアの形態世界』、『歴史の文字』、『学問のアルケオロジー』、『真贋のはざま』、『マーク・ダイオンの「驚異の部屋」』、『プロパガンダ1904-1945』、『グローバル・スーク』、『東京大学コレクション』、『鳥のビオソフィア』他共著書・翻訳等多数。ミュージアム・テクノロジー(博物館工学)研究部門を立ち上げ、「アート&サイエンス」をテーマに、モバイル・ミュージアム・プロジェクト、複合教育プログラム、東アジア学術標本ネットワーク事業等を推進中。


イベントレポート
サマースクール「デザインのコツ」【社会】開講しました


デザイナーでも科学者でもない立場だからこそ、美術館や博物館とはデザイン、サイエンス、エンジニアリングという三者の接点になりうるのではないかという切り口で語った西野嘉章。
東京大学総合研究博物館に着任し博物館と展示のあり方を考え続けてきた経緯の中で、ものの存在の背景にある「リアルさ」が感動につながると言います。持参したイノシシの骨と石器を来場者に触らせながら、生物が痕跡を残した証明としての骨、また100万年の間同じ形が保たれていた人工物として石器を紹介しました。更に、実物のハンドアックス(石器時代の手斧)を見せながら、自然界に存在しない「対称性」をつくったことが人間の創造力の大きな進歩を指し示していること、ものを認識し頭の中でイメージして形を創造するという行為こそ人間が最初に持った美意識ではないかと問いかけました。そして、自然界に存在する知恵をクリエーションに生かしていくためのデザインの意義についてふれ、アートとサイエンスの中間にこそ新しい何かが生まれるのではないかと語りました。型にはまった区分ではなく、「定義されないもの」こそが興味深いという考えから、「美術」以外は受け入れないという従来の美術館の体制を壊し、新しい文脈を生み出していくことが重要なのではないかと語る西野。「〜にあらず」という姿勢の重要性や豊かさを通して、既存の概念や枠組みにとらわれずに文化を創造していくことの大切さを教えてくれました。

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