トーク「アーヴィング・ペン:写真の視覚」
近代デザイン史の中に、社会と人々の意識や思考、感覚を解読することをテーマに研究する、デザイン評論家の柏木 博。アーヴィング・ペンが被写体へ向ける眼差しと、三宅一生がデザインする衣服に、共通した優雅さを見てとる柏木が、ジャーナリストの清水早苗を聞き手に、ペン特有の写真の視覚について語ります。
「アーヴィング・ペンは、棄てられシミだらけになった煙草の吸い殻を撮っている。そこには、大型カメラによる冷静な観察眼がある。けれども、廃棄されたこの塵は、美しく優雅に見えてくる。それは、口紅や静物を撮った眼差しと同じものを共有しているからだ。彼の冷静で静謐な写真の視覚は、三宅一生の衣服に固有な優雅さを映し出す。」
(柏木 博)
- 日時:
- 2012年2月25日(土)14:00-15:30
- 場所:
- 21_21 DESIGN SIGHT 1F
- 出演:
- 柏木 博(デザイン評論家)
- 聞き手:
- 清水早苗(ジャーナリスト)
- 参加費:
- 無料(ただし、当日の入場券が必要です)
- 予約受付:
- 2月9日(木)15:00より開始予定、定員に達し次第終了
- 定員:
- 120名(着席/先着)
このプログラムは終了しました。
トークの様子は21_21 DOCUMENTS内の動画でお楽しみいただけます。
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柏木 博 Hiroshi Kashiwagi
デザイン評論家、武蔵野美術大学教授(近代デザイン史専攻)
1946年神戸生まれ。武蔵野美術大学卒業。著書:『近代日本の産業デザイン思想』(晶文社)『家事の政治学』(青土社)『芸術の複製技術時代』『日用品の文化誌』『モダンデザイン批判』(岩波書店)『探偵小説の室内』(白水社)『「しきり」の文化論』『デザインの教科書』(講談社)など。展覧会監修:『田中一光回顧展』(東京都現代美術館)『電脳の夢』(日本文化会館パリ)ほか。

清水早苗 Sanae Shimizu
ジャーナリスト・クリエイティブディレクター
金沢美術工芸大学大学院、武蔵野美術大学 非常勤講師
立教大学文学部フランス文学科卒業。スタイリストを経て、ファッション雑誌の構成、カタログ制作のディレクターとして活躍。その一方で、パリ・東京コレクション、デザイナー等の取材を通して、衣服デザインに関する記事を、デザイン誌、新聞に多数寄稿。代表的な仕事として、「新・日曜美術館ー三宅一生展Making Things」(NHK)の監修(2000)。川久保玲に焦点をあてた「NHKスペシャル」では企画からインタビュー、制作まで携わる(2002)。「アンリミティッド;コム デ ギャルソン」(平凡社)編者。「プリーツ プリーズ イッセイミヤケ10周年記念」冊子(エル・ジャポン)のディレクション・編集(2002)など。最近では、日本の繊維・ファッションの創造性を発信する情報誌や展示会、セミナー等のディレクションに従事。2010年より毎日ファッション大賞選考委員も務める。
*21_21 DOCUMENTS内で連載中のリレーインタビュー「アーヴィング・ペンと私」に柏木 博が登場します。ぜひご覧ください。
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