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「XXI c. ―21世紀人」

contents

XXI c. ―21世紀人

21世紀に入って地球環境は大きな曲がり角にさしかかった、と考える三宅一生がこの世紀を生きる「21世紀人」に焦点をあてた企画展。日常的な素材や家電製品のパーツ、廃棄される紙を使ったオブジェやインスタレーション、人間の身体や手仕事に着目した作品で社会の危機への問いかけと21世紀人の希望とパワーを表現した。
会期 2008年3月30日(金)- 7月6日(日)

ディレクターズ・メッセージ

夢は現実に、現実は夢に

今世紀に入り、地球環境は大きな曲がり角にさしかかっています。環境負荷の増大が原因で、今後の暮らしや生き方そして私たちの身体にも、想像もつかなかったような変化が起こるかもしれません。『XXI c. ―21世紀人』展では、明日のものづくりはどうなっていくのかについて、人の身体とものづくりとの関係をモチーフに、さまざまな形で提案し、考えていきます。

本展では、すなおな眼と心を持って問いかける人たちと、さまざまな方法論を試みました。彼らはいままで見たこともないイメージで、21世紀人の希望とパワーを表現しています。未来を見通す考え方発信の場である「21_21」の夢の多くが、彼らの作品に託されています。

『21世紀人』の遺伝子の中には、20世紀から受け継いだ創造する因子や感覚といったものも含まれているはずです。私は、20世紀人の中にもピュアな視線を持ち続け、未来とかかわってきたつくり手が多数存在し、活躍していることを疑いません。だからこそ良質なDNAが『21世紀人』の血肉に蓄えられ、夢は現実に、現実はさらなる夢を生み出していく奇跡がこの地球上で起こってほしい、と思っています。そのためには、個人の力だけでなく、企業などとも生き生きとした活発な意見を交わしていきたい。『21世紀人』展が、その大きなきっかけとなることを願っています。

先達者としてイサム・ノグチさん、そしてロン・アラッドさん、ティム・ホーキンソンさんの三氏は、私がとりわけ多くの刺激を受け続けている作家の代表であり、それゆえ今回の展覧会に特別に参加してもらいました。次の時代へと視線を向けた生命力に溢れる三つの作品が、『21世紀人』展会場の一隅を照らしています。

三宅一生

開催概要

主催
21_21 DESIGN SIGHT、財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援
文化庁、経済産業省
協力
独立行政法人科学技術振興機構、サンプリーツ株式会社、上毛新聞社、白石和紙工房、セーレン株式会社、ダイソン株式会社、株式会社滝製紙所、東邦ラス工業株式会社、株式会社七彩、ポリテックス株式会社、マックスレイ株式会社、株式会社マルニ木工、ヤマハ株式会社
展覧会ディレクター
三宅一生
特別出展作家
イサム・ノグチ、ティム・ホーキンソン、ロン・アラッド
会場構成
デュイ・セイド
企画
三宅一生、佐藤 卓、深澤直人
企画協力
川上典李子
音響デザイン
畑中正人
照明
マックスレイ株式会社
会場バナー制作
セーレン株式会社
グラフィックデザイン
佐藤 卓
参加作家
ベン・ウィルソン、デュイ・セイド、藤原 大+ISSEY MIYAKE Creative Room、外間也蔵、三宅一生、nendo(佐藤オオキ)、関口光太郎、鈴木康広