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「デザインあ展」

contents

デザインあ展

NHK Eテレの教育番組「デザインあ」を展覧会に発展させた企画。日々の生活や行動に欠かせない洞察力や創造力、無意識にものごとの適性を判断する身体能力を「デザインマインド」と呼び、テーマに据えた。音や映像も活かした全身で体感できる展示で、大人も子どもも豊かな感受性とデザインマインドを育む企画となった。
会期 2013年2月8日(金) - 6月2日(日)

ディレクターズ・メッセージ

おとなの方へ
デザインマインドを育む

デザインは特別なものではなく、ごく日常の中に溶け込んでいます。人の営みにとってデザインが関わらなくていい物事は何ひとつありません。身近な物のデザインや文化の継承だけでなく、政治・経済・医療・科学・社会活動など、人との関わりの中には必ずデザインが必要なのです。だからこそ、全ての人にとってデザインマインドをどう育んでいくかが、今後、より大切な課題になってくることでしょう。
将来大人になる子どもも、今の大人も。 政治家も企業のトップにも、もっと自分の中のデザインマインドを育ててもらいたい。2011年4月からNHK Eテレでスタートした、私が総合指導を務める「デザインあ」という番組も、このような想いから生まれました。そして、この度、テレビの枠を越えて21_21 DESIGN SIGHTにて、実際に見て体験できる展覧会「デザインあ展」を企画しました。この展覧会は、番組同様、インターフェースデザイナーの中村勇吾、そしてミュージシャンの小山田圭吾、その他多彩なクリエイターに参加いただき、全ての人にとって大切な「デザインマインド」をテーマに開催するものです。映像・音楽・物・ウェブサイト・テレビ番組を繋ぎ、デザインを脳で「理解する」ことよりも、まず人に本来備わっている優れた身体感覚で「感じてもらう」展覧会をどうぞお楽しみください。

佐藤 卓

子どもたちへ
みるのはわたし

「つくる」ことのほとんどは「みる」ことです。あたらしいなにかをつくるためのきっかけは、これまでのわたしがみてきた物事のなかにあります。この世界のなかで、なにを、どのように「みる」かが、すべての「つくる」ことの基本です。「デザインあ」という、子どもたちのテレビのなかで、最初にかんがえたのが、この「みる」ということについてです。
わたしたちの身の回りには、さまざまな、美しさ、面白さ、がたくさん潜んでいます。そのなかで、なにかひとつでも、だれにも教えられずに、わたしだけの目で「みる」ことができたとしたら、それはもう、わたしだけにしかみえない、わたしだけの世界になります。「みる」ことを深く楽しんで、わたしだけの世界をどんどん豊かにしてください。そうしたら、かならず、なにかをつくってみてください。それを、みんなにみせてみてください。豊かな「わたし」がつくったものはきっと、それをみる、つぎの「わたし」をも豊かにしていくはずです。
この「デザインあ展」では、いろんなものが、いろんなふうに置かれているかと思いますが、テレビの「デザインあ」とおなじく、あくまで「みる」のは「わたし」です。
それでは、楽しんでください!

中村勇吾

みなさんへ
デザインあ展に寄せて

デザインをきっかけに感性や想像力を育てていく展覧会です。
私たちの身の回りに潜んでいる様々な、あ!を、見て、聴いて、触って、体験してみてください。

小山田圭吾

開催概要

主催
21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人三宅一生デザイン文化財団、NHKエデュケーショナル
後援
文化庁、経済産業省
特別協賛
三井不動産株式会社
協賛
株式会社佐藤卓デザイン事務所
協力
株式会社アマナ、株式会社アマナイメージズ、キヤノン株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、ジャパンマテリアル株式会社、ベンキュージャパン株式会社、マックスレイ株式会社、ヤマハ株式会社
展覧会ディレクター
佐藤 卓、中村勇吾、小山田圭吾
展覧会グラフィック
林 里佳子(佐藤卓デザイン事務所)
会場構成協力
五十嵐瑠衣
参加作家
阿部洋介(tha ltd.)、岡崎智弘、緒方壽人(takram design engineering)、折形デザイン研究所、寺山紀彦(studio note)、Perfektron、plaplax、山田悦子(むす美)

関連展示

「デザインあ展」特別オブジェ 関口光太郎「あ」

「デザインあ展」特別コンテンツとして、本展参加作家、関口光太郎(造形作家)のオブジェが東京ミッドタウンの玄関口に展示されました。

期間
2013年3月20日(水)- 4月14日(日)
場所
東京ミッドタウン プラザ1F