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イサム・ノグチ・スペシャル vol.6 鈴木康広とKIKIさんが語るノグチの墨絵。

参加作家の鈴木康広さんによるクリエイターズトークが、15日に行われました。鈴木さんの作品《始まりの庭》に感動したモデルのKIKIさんが特別出演。梅雨の中休みの晴天に恵まれた日曜の午後のひととき、日常の何でもないことにも「発見」があり、それを伝えることが大切と語る二人のトークに、会場には爽やかな感動が広がりました。冷水の入ったコップの回りにつく水滴からヒントを得て今回の作品を発想した鈴木。目に見えない空気中の水を、結露として視覚化。普通は敬遠される結露を作品に取り込んだことに対し、KIKIさんは「驚きました。少しでも楽しみかたを探る方がいいですね」とコメント。

やがて、ノグチ作品《スタンディング・ヌード・ユース》を初めて見たときの感動と発見へと話は続きました。日本人の父と米国人の母を持つノグチのアイデンティティの葛藤が、この作品にも表れていると感じたのはKIKIさん。「人としてのリアルさがあり、凄いと思いました。細い線が輪郭に、太い線は陰、骨、血液のように見えました。この2つの線が両方あってはじめて人に見えるように思います」。鈴木は、「イサムさんが26歳の時の作品と聞いて、身近に感じました。技術的にも凄いラインで描かれている。自分が美大に入って、作品を創ることがどういうことかわからない時期があったけど、やがて自分を確認することだと気付きました。イサムさんの20代もそんな時代だったのかなあと」。
みなさんは、ノグチ作品からどんな発見がありましたか。

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