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2014年7月26日、本展参加作家で作曲家の三宅 純と演出家で俳優の白井 晃を迎えたトーク「音楽と舞台のイメージメーカー」を開催しました。進行は、ジャーナリストの生駒芳子が務めました。
三宅がパリに拠点を移した際、最初にコラボレーションをしたいと思っていた人物が本展のメイン作家、ジャン=ポール・グードでした。三宅は、グードの展示作品「三人の女神たち」のための楽曲に、彼が愛した女性たちが鏡の中で踊るイメージと、ワルツが発祥の地アラビアから音楽の都ウィーンまで、大陸を横断しながら変遷していくイメージを重ねたと語ります。
白井は15年以上前に三宅のCM音楽を偶然耳にし、その空間を切り裂くような音に心を掴まれ、神奈川芸術劇場アーティスティック・スーパーバイザー就任当初から、三宅との共同作業が脳裏から離れなかったと言います。二人は今回、台本ではなく、音楽からスタートして新しいイメージをつくるという実験的な舞台「Lost Memory Theatre」に挑戦します。
21世紀は言葉以上のコミュニケーションが求められる「イメージの世紀」だと考える生駒は、ジャンルを超えた人々が集って様々な実験を繰り返す21_21 DESIGN SIGHTは、バウハウスのような存在であると語ります。三宅は今後も「失われた記憶の劇場」の音楽表現というライフワークを続けたい、白井は、神奈川芸術劇場を新しい可能性を広げる場にしたいと語りました。
まさに音楽と演劇のイメージメーカーである三宅 純と白井 晃の「舞台裏」を存分に語り合ったトーク。展覧会と劇場で、日々変化する表現のプロセスを、ぜひ目撃してください。