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「10人でできること Vol.2/展覧会企画チーム インタビュー 鈴野浩一(トラフ建築設計事務所)」

2014年11月、企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」に向けて、展覧会チームの中心メンバー10人が集い、様々な「10人でできること」を試みました。その様子を、展覧会企画チームの単位にまつわるエピソードとあわせて紹介します。


Photo: 川瀬一絵

10人でできること:「1つのベンチに座る」

3〜4人掛けのベンチ(幅1.9m)には、2列になって、なんとか10人で座ることができました。

「既製品の椅子の場合、座面の高さは38~42㎝くらい。また、最近の鉄道車両のロングシートの場合、一人分の座席の幅は45~48cmというところです。写真の10人には笑顔が見られますが、実際にはかなり窮屈でした。」
(「単位展」学術協力 星田直彦)

展覧会企画チーム インタビュー 鈴野浩一(トラフ建築設計事務所)/会場構成監修

― 仕事をするようになってから考える単位には、どんなものがありますか。

常にメジャーをもってて測ってます。mm の単位でよく表記します。
住宅などで㎡で表記しても一般の人はよくわからないので、何畳(なんじょう)を略して、㎡の次にかっこして12.5Jとか書いたりもしてます。
あと海外でレクチャーするときなど、50mとか単位をつけて説明したりするのですが、アメリカだと全然通用しなく、尺貫法から国際単位にあわせて、50m走や水泳などもあるのに分からないんだなーと不思議に思いました。
と、単位って面白く、単位をつかって遊べる自由を感じました。

― 「単位展」に来場された方へ、メッセージをお願いします。

単位って厳密で、難しいイメージもありましたが、「単位展」にかかわるようになってから、年齢でなく、身長が1mになったらお祝いしようなど、単位を使って遊んでる作品をみると、単位って面白く、単位をつかって遊べる自由を感じました。
単位を使って応用して遊んだり、基礎単位を頭でなく身体で実感してほしいです。

鈴野浩一(トラフ建築設計事務所):
禿 真哉(かむろしんや)とともに、2004年にトラフ建築設計事務所を設立。建築の設計をはじめ、ショップのインテリアデザイン、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる。主な作品に「テンプレート イン クラスカ」「港北の住宅」「空気の器」「ガリバーテーブル」など。「光の織機(Canon Milano Salone 2011)」は、会期中の最も優れた展示としてエリータデザインアワード最優秀賞に選ばれた。

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>>「10人でできること Vol.7/展覧会企画チーム インタビュー 前村達也(21_21 DESIGN SIGHT)」