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「10人でできること Vol.3/展覧会企画チーム インタビュー 稲本喜則(AXIS)」

2014年11月、企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」に向けて、展覧会チームの中心メンバー10人が集い、様々な「10人でできること」を試みました。その様子を、展覧会企画チームの単位にまつわるエピソードとあわせて紹介します。


Photo: 川瀬一絵

10人でできること:「切株に乗る」

公園にあった大きな切株の円周は3.66 m。10人で固まって乗りました。

「写真の切株上面の面積はおよそ1m2。ここに10人が乗っているわけですから、一人分の面積が約1000cm2。これは、1辺の長さが31cmくらいの正方形の面積です。簡単にいうと、ここに10人乗るのは辛いです。この体勢は長続きはしませんでした。」
(「単位展」学術協力 星田直彦)

展覧会企画チーム インタビュー 稲本喜則(AXIS)/テキスト

― 小さい頃の単位の記憶を聞かせてください。

幼稚園の頃だったか、時計の短針、長針、秒針の読み方を教わったときはちょっと大人になった気持ちがしましたねー(幼稚園児だけど)。

― 「単位展」に関わって、単位についてのイメージは変わりましたか。

生活と単位の関わりを調べ始めると、物流革命、情報革命から、ウサイン・ボルトの胸板の問題、果てはウチのおふくろが50年前に持ってきた嫁入り道具の桐ダンスの寸法の問題まで出てきて、驚いています。

― 「単位展」に来場された方へ、メッセージをお願いします。

単位展を見終わって家に帰ってから、目を閉じて「単位、単位、単位」と3回唱え、目を開けてください。身の回りのものにいかに巧妙に単位が使われているか、気がつくと思います。

稲本喜則(AXIS):
コピーライター/プランナー/編集者。「デザインのある社会の実現」をテーマに活動するアクシスに入社。デザイン誌「AXIS」副編集長を経て、コピーライティングの分野に活動の軸を移す。現在は、コピーライティングからブランディングまで幅広く手がける。特に、「複雑な物事をわかりやすく面白く伝える」ことに興味がある。著書に『当面の敵というのを決めることにしたのだ。』(草思社)、訳書に『デジタル・ドリーム ソニーデザインセンターのすべて』(ポール・クンケル著、アクシス)など。

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